ペリネケアリスト

ペリネケアリストとしてできる事

ペリネケアリストという言葉はみなさんきっと知っておられる方は少ないでしょう。ペリネとはフランス語で骨盤底筋の総称です。骨盤底筋すら知らない方もいらっしゃいます。

じゃあ、骨盤底筋がどうしたのですか?というお話になってくるのですが、骨盤底筋は私達の胴体の一番底の筋肉で骨盤内の臓器を下から支えています。排尿・排泄のコントロールをして姿勢も維持しています

詳しく言うと骨盤底の筋肉の総称を「骨盤底筋群」と言います。恥骨と尾骨の間を8の字を描くようにハンモック状に繋いでいます。小さな筋肉が重なって層になっています。直腸や膀胱、女性の場合は子宮などの骨盤内臓器を支える役割をしています。

・排便の際に腹圧が加わった時(気張る)直腸に腹圧を伝え支えとなる役割をします。腹圧は腹膜を押し下げますが、骨盤底筋群は下から支える役割を担っています。内臓が外に出てしまわないように支えているんです。

そして、見える部分で言えば自転車に乗った時にサドルに当たる部分いわゆる「デリケートゾーン」と言われる部分です。

そんな大切な筋肉は今まであまり気にしない方がほとんどでした。そして、デリケートゾーンは自分で見たこともないし、触ったこともないという方もいらっしゃいます。

確かに・・・。実は私もあまりじっくり見たことはありませんでした。なんとなく、見たらダメなような、恥ずかしいような感じが下からです。そもそも普段見ることがないからです。わざわざ手鏡や鏡で見ないと見えないし痛いとか何か違和感あるとかがなければ面倒くさいですよね。男性は毎日排尿時に触ってるし見えてるからなんともないと思いますが女性は見ないと見えないのです。

ペリネケアとはこの大切な部分を中心に様々なケアに繋がるのです。そのペリネケアをご指導、お伝えさせていただく役目をするのが「ペリネケアリスト」です。

ペリネケアリストとしての想い

ペリネケアリストをするきっかけは、妊娠・出産で大切なデリケートゾーンが傷ついてしまい様々なマイナートラブルに悩んだ経験がありそれに対して自分自身の体と向き合うことになった事です。治るために何をしたらいいか探しました。当時は、私達一般人にはどうしたら良いか?どんな運動がいいか?などの情報はほぼなくて、ネットで検索したらアダルトサイトにとび何度も検索したらパッと携帯を開けたら、アダルトサイトの広告や宣伝動画が出てきてしまい困ってしまいました。産後に傷ついた身体はやはりそのままなのかな?女性はみんなこんな思いをしてても治っていくのかな?我慢するしかないのかな?日にちが経てば治るから仕方ないのかな?そう思いながら過ごしていました。傷も治り痛みもなくなりましたが、子供達が小学生になり一緒に走った時、なんと!尿もれを経験したのです。「えーーーーーーーーー!どうしよう」ときっと筋力が弱ってきてるんだわ!と思って筋トレを始めました。その後は大丈夫になりましたが、年月を経て時々「あっ!」ということがありました。それは便秘をした時や冷えた時に痔になったり。それ以外は全く問題ありません。

もう閉経して更年期の真っ只中ですが、今のところ大丈夫。もちろん吸水ライナーも使っていません。このままいくつになっても大丈夫と言えるようにキープしたいです。

2019年にはありがたいことに勤め先のmamaluxeから幹部メンバーと共にフランスに行き研修をさせていただく機会がありました。そんな経験から、現代の女性の妊娠・出産などで傷ついたデリケートゾーンのケアやトレーニングをお伝えさせていただくためペリネケアレッスンとして講座が出来上がり皆様に実践していただいております。

妊娠中は普段7cmほどの子宮は30cmくらいまで大きくなり、体型が変わります。骨盤は徐々に徐々に開いていき大きなお腹を支える筋力も必要になります。もちろん骨盤底筋が弱いと赤ちゃんを支えきれず切迫早産や切迫流産を招いてしまうことも。最近、そのような方がとても多いです。妊娠後期に切迫早産で入院をしてしまうと、寝たきりになったらそこで筋力を落としてしまいます。筋力を落としての出産はかなり辛く、産後の回復も長くかかってしまいます。産後は妊娠中に引き延ばされたお腹の筋肉や、経膣分娩の方は膣の緩みを感じることもあります。産後はどんな方でもダメージは大きいです。

ただ違う点は、産前と妊娠中にどのように過ごしたか?によって回復のスピードが全然違います。

ではどのように過ごすのでしょうか?

次回はそんなお話をシェアしていきますね(^○^)

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。